那覇と神戸を行ったり来たりしている。当然、移動は飛行機になるのだが、飛行機に乗るからには、やっぱり窓側席に座りたい。
那覇神戸間は現在、スカイマークとソラシドエアの2社が就航しており、神戸へ帰る日が決まっているのであれば、両社の運賃を比較して安いほうを予約する。場合によっては行きと帰りで違う航空会社になることもある。
しかし、ソラシドエアの場合、搭乗日よりかなり早くに予約しても、窓側席が取れないことがよくある。特に最近はその傾向が強い。
その場合は予約だけしておいて、あえて座席指定はせずに支払い手続きを済ませるのだが、そんな状況でも窓側席に座ることができていたりする。
実はソラシドエアと同じ便をANAからでも予約ができる(ソラシドエアの機体をANAが自社便として取り扱っている。これを「コードシェア」という)。
具体例を示すと、10月24日13時50分神戸発の那覇便の飛行機を予約しようとした場合、一番安い料金はソラシドエアが15,840円、ANAが21,740円である (上図参照)。
残席はソラシドエアのサイトを見る限り9席あることになっている。ここから座席予約へ進むと、空いている席は、3人がけの席の真ん中ばかり4席。いったいどういうことなのか!?
つまり残席は9席あるが、そのうち5席は、席を取ることができないのである。かといって、キャンセル待ちではなく、実は5人分の席は購入手続きをした時点で確保されている。
ではどうやって窓側席を取るのかというと、搭乗日の前日に座席指定をするのである。
搭乗日前日(10月23日)のソラシドエアの座席予約の画面を見ていただきたい。4席しかなかった席が、なんとこんなに空いていたのだ。画像では割愛しているが後方座席も多くの空席があった。
では、なぜ、こんなことが起こるのだろうか。
おそらく、コードシェアをしているANAが仮押さえしていた座席のうち、余った座席がソラシドエアの空席として予約できるようになったものと考えられる。
神戸空港発着便ではソラシドエアのほか、AIR DOがANAの、フジドリームエアラインズ(FDA)がJALの、それぞれコードシェアとなっているので、AIR DOやFDAも同じ状況が起こる可能性がある。その場合も本稿と同じ方法で窓側席を確保できるかもしれない。
逆に、神戸空港を西日本の拠点とするスカイマークは他社とシェアをしていないため、予約が早いほど希望の席が取りやすい。
余談だが神戸空港開港当初は那覇便はANA、JAL、スカイマークの3社が就航していた。JALは経営再建を理由に神戸空港から完全撤退、ANAも那覇便の発着枠をソラシドエアに譲った経緯がある。このためANAはソラシドエア運行の便をANAからでも予約ができるようになっている。
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