前回の記事で「無償版 G Suite」サービス終了までのロードマップをまとめたが、いずれにしても、無償版 G Suite の利用者は5月1日 6月1日までに、Google Workspace有償版(最低でも1か月680円)に乗り換えるか、無償版 G Suiteを解約するかの二択を迫られる。
しかし、独自ドメインのメールは、他のサービスへ移転してもアドレスが変わらないのが、最大のメリットである。前回の記事でも触れたが、YouTubeやGoogleフォトは独自ドメインのメールアドレスが生きていれば、G Suiteを解約しても引き続き使うことができる。
本稿では、主にメールの利用であるが「Google Workspaceに課金しない」(=無償版 G Suiteを解約する)ことを前提に、移転先候補のいくつかをメモ代わりに書き留めておく。
(1) @gmail.comのメールアドレスに独自ドメインのメールを割り当てる
「Google Apps for Your Domain」が始まる前から裏技的に存在していた方法であるが、ここに来て注目を集めている。その方法は下記サイトを参考にしていただきたい。
参考サイト:Value Note 無料サービスで始める"けちけち"ドメイン活用術 -電子メール編
Value Domain内の記事ではあるが、独自ドメインの転送メールが使えるレジストラであれば同様の設定が可能である。
なお、Googleが2月3日に発表した無償版 Google Workspace「Essentials Starter Edition」は、メールが含まれていないので要注意である。
(2) さくらインターネットのメールサーバー専用プラン
レンタルサーバーでお馴染みのさくらインターネットのサービス。G Suiteと比べると容量が物足りないかもしれないが、迷惑メール対策、ウェブメールもあり、個人利用で、主にメール利用であれば十分ではないだろうか。
- 料金:年間一括 1,048円(月額換算約87円)
- 最大容量:10GB
- メール個数:無制限だが、1メールアドレスあたりメールボックスは最大2GB
- マルチドメイン:最大20個
- 詳細:メールサーバー専用プラン
(3) AppleのiCloud+
AppleのiCloudに、独自ドメインを割り当てられることを今回初めて知った。使い方はMacやiPhone利用者にはお馴染みのiCloudと同じで、容量の50GBはメール以外にも写真などを置くストレージとしても使える。もちろんWindowsからでも利用可能。
- 料金:1か月 130円(サブスクリプション)
- 最大容量:50GB
- メール個数:1ドメインあたり3個
- マルチドメイン:最大5個
- 詳細:iCloud+ のプランと料金