「Google +1」ボタンを付けてみた

ニュースサイトなどでは、今や当たり前になってきた「ソーシャルブックマーク」のアイコン。当サイトも3年前から真似して設置しているのだが、このほどGoogleが「+1」というボタンを表示させるコードを一般向けに公開した。

自分が運営しているページに「+1」ボタンを付けたい方は「Google +1をウェブサイトに表示」からコードを受け取り、HTMLに貼り付けることで完了である。

一見、ソーシャルブックマークのアイコン風だが、単なるブックマーク登録ボタンではない。Googleの発表を読む限り「このサイトをほかのGoogleユーザーにお勧めしたい!」という場合に「+1」ボタンをクリックすることを想定しているようなのだ。

具体的には、「+1」ボタンを押す以下のようなことが可能になるそうだ。

  • Googleプロフィールに関連づけられて、自分のGoogle検索にも反映される。
  • 自分以外のGmailの連絡先登録者やGoogle Buzzのフォローをしているユーザー等で「+1」を付けたサイトの情報が共有される

+1ボタン

現在のところ、Googleの英語版のみで共有が可能のようだが、日本語版利用者では現時点で、どのようなことができるのか、自分で自分のサイト「風見鶏の目」のトップページ(https://kazamidori.net/kaoru/)に「+1」を付けてみた。

+1ボタン

クリックをすると「表示を確認」という小さな画面が表示される。
「プロフィールをカスタマイズ」のリンクをクリックするとプロフィールに登録されている名前と写真を変更することができる。「自分の情報を使用して、ウェブ上のコンテンツや広告をカスタマイズする」のチェックは任意で設定するといいだろう。この文言の意味は同じ画面にある「+1 プライバシー ポリシー」を参照していただきたい。
一通り確認した上で「確認して+1を付ける」ボタンを押す。すると「表示を確認」画面が消え、クリックした「+1」ボタンの横にクリック数がカウントされる。

+1ボタン

なお「+1」ボタンをクリックして、サイト管理者に渡る情報はこの数字のみであり、個人情報がそのままサイト管理者に知られることはない。しかもサイト管理者がその数字を知るには、自分のサイトにアクセスして表示される数字を確認するしかない。
サイト管理者が自分のサイトのどのコンテンツに「+1」を付けられたかを知るには、ウェブマスターツールより確認できる。

ところで「+1」を押してから「+1を取り消したい」という「後悔」機能も地味に搭載されている。これは意外に簡単で、もう一度、そのサイトの「+1」ボタンを押すだけである。特に画面は出てこず、ワンクリックで「+1」ボタンの横のカウンタの数字が減る。

では、この「+1」は、クリックした人には、どのように管理されているのだろうか。
自分が「+1」ボタンを押したサイトは「Google プロフィール」に自動的に追加される「+1」タブに登録されるのである。「Google プロフィール」を公開している場合は、そのプロフィールにアクセスできる人に公開される。この機能は、一般的なソーシャルブックマークと変わらない。

「Google プロフィール」に「+1」タブを表示させたくない場合は「プロフィールの編集」から消すことができるほか、また「+1」タブは公開したいが、タブ内の特定サイトを削除することもできる。

+1ボタンを押下後のGoogle検索

また、Google検索時に検索結果内に「+1」ボタンを押したサイトがヒットした場合は「あなたが共有しました」というメッセージが表示される。

現時点で、このボタンの機能をフルに活用するには英語版のGoogle検索を利用しなければならないが、今後は日本語版にも同様の機能が追加されていくと思われる。その一方で、類似サービスとして先行しているGoogle ブックマークはこの先、どうなっていくのだろうか。