Google Apps無償版のメールアドレスは何個まで無料で使えるか?

2011年5月 5日 18:45

今から5年ほど前に「Google Apps for Your Domain のメールアドレスは何個まで無料?」という記事を発表したが、ついに、その答えがGoogleより示された。

5月 10日より、企業や団体、組織等が、新たにGoogle Apps を利用し、10ユーザ以上のアカウントを作成するためには、無償版ではなく有償版である Google Apps for Business をご利用頂く必要がございます。

Google Apps利用者へは上記の内容を含んだメールがGoogleから届いているはずだが、このメールによると、既にGoogle Apps無償版を利用している人はダッシュボードに記載されている最大のユーザー数までは無料で利用できることになっている。私が所有しているドメインの中では最大100個まで利用できるドメインがあるが、この場合は100個までは無料で使えることになる。

逆に5月10日以降、Google Apps無償版を利用するユーザーは「10ユーザ」未満=9個まで無料で使える。この9個とは、メールアドレスの個数というよりも、メールしか使っていない利用者にとっては、メールボックスの個数と認識したほうがわかりやすいだろう。メールボックスの個数とは、すなわちGoogleドキュメントの最大ユーザー数でもある。

ところが、である。メールボックスやGoogleドキュメントのユーザー数にこだわらなければ、5月10日以降でも無限にメールアドレスを持つことだって可能なのだ。

(1) キャッチオールアドレスを使う
キャッチオールアドレスとは、そのドメイン名の存在しないメールアドレスに届いたメールも受信してしまう機能である。つまりGoogle Appsで設定していないアドレス宛のメールも受信でき、そのメールアドレスの数は無限なのだ。設定方法は公式ヘルプを参照していただきたいが、これにはリスクもある。

ドメインごと迷惑メール業者の標的になると、迷惑メール業者がランダムに作成したメールアドレス宛のメールをすべて受信することになってしまうのだ。そしてキャッチオールアドレスを受けるメールボックスがあふれてしまい、必要なメールが受信されなくなるリスクがある。強力な迷惑メールフォルダや7GBのメールボックス容量があるからといっても、迷惑メール業者が無制限に送りつけるメールに太刀打ちできないかも知れない。

(2) ニックネームを使う
10人以上でGoogle Appsを無料で利用したい場合や、特定のメールアドレスを使いたい場合は「ニックネーム」機能をお勧めしたい。

「ニックネーム」とは一般的には「メールエイリアス」と言われる。日本語では「別名アドレス」とも呼ばれる。これは1つのメールボックスに複数のメールアドレスを割り当てることができる仕組みである。「ニックネーム」で設定したメールアドレスにメールを送ると、メインで使用しているアドレスへ転送される(厳密には「転送」ではない)。つまり「ニックネーム」は「メールアドレス」だけしか設定できず、メールボックスは割り当てられない。

Google Appsの場合、1個のメールボックスに対して最大30個のニックネームを設定することができる。つまりメールボックス9個まで無料と考えると、ニックネームは最大270個設定できそうである。しかし、Googleはそこまであまくない。ニックネームは最大ユーザー数の10倍までしか設定できない。つまり9個のメールボックスであれば90個のニックネームを設定できる。Gmailの機能を駆使すればニックネームに設定したメールアドレスから送信や返信ができるようにもできる。設定方法は公式ヘルプを参考にしていただきたい。

(3) +を使う
「gmail.com」のアカウントでは1個のメールアドレスに対して3種類のメールアドレスを使い分けることができる。そのうちの1種類はGoogle Appsでも有効である。それはメールアカウントに「+」を使って任意の文字列にする方法だ。

具体的には「username@example.com」というメールアドレスがあれば「username+mail@example.com」「username+01@example.com」というアドレスでも「username@example.com」に届く仕様である。詳しくは当サイトの「Gmailの3種類の別名アドレス」を参考にしていただきたい。

(4) サブドメインを使う
メールアドレスだけではなく、メールボックスも、Googleドキュメントも10個以上、無料で使いたいという人には「サブドメイン」でGoogle Appsを取得する方法がある。

「a.example.com」「b.example.com」...というようにGoogle Appsを申し込めば無限に無料で利用できる。しかし、これにも盲点があり、契約しているネームサーバーによってはDNSの設定数に上限が定められている場合がある。たとえば私が契約しているVALUE DOMAINの場合、eNomのネームサーバー(dns*.name-services.com)であれば100個までしか設定できない。VALUE DOMAINのネームサーバー(ns*.value-domain.com)であれば設定数に制限はない。

Google Appsのメールだけを利用するのであれば、サブドメイン1件につき「MXレコード」が7個(実際は2個程度でも利用に問題はない)、SPFやDKIMの設定をするのであれば「TXTレコード」が2個、WebメールやGoogleドキュメントのログインやサイトに独自ドメインを割り当てるのであれば、それぞれに「CNAMEレコード」が必要になる。

いろいろと面倒ではあるが、さまざまな設定を駆使すれば、5月10日以降も無料で10個以上のメールアドレスを使えるのだ。Google Appsの設定方法については当サイトの「Google Apps」カテゴリを熟読していただきたい。

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