娘は「ゆいレール」マニア?

先日、家族で近所のトイザらスに行ってきた。といっても、それが目的ではなく、同じ建物内にあるコープで買い物をする予定だったのだが、ここに着くやいなや2歳6ヶ月になる娘がトイザらスへ乱入。仕方なくトイザらスで時間をつぶすことになった。最初はぬいぐるみやおもちゃの楽器などで遊んでいたが、店内で娘の目を釘付けにしたのが沖縄都市モノレール「ゆいレール」のおもちゃであった。プラレールの上をぐるぐる走り回るゆいレールを手に取って眺めたり、自分でレールの上を走らせたりして遊んでいたが、娘を連れ帰ろうとすると、そのおもちゃのゆいレールを鷲づかみにして店内を逃げ回るではないか。娘を捕まえて、手からそのおもちゃを取り上げると、今度は「モノレール欲しい」と大声で泣きわめく始末。仕方なく、この「沖縄限定ゆいレールレールセット」を買って帰ることになった。レジで精算を済ませた直後から、このおもちゃで遊びたかったようで、その場で箱を開けようと必死であった。しかし、この手のおもちゃは女の子よりも男の子が喜ぶものと思っていたのだが......娘が通う保育園はゆいレールの沿線にあり、毎日のように見ている影響もあるのだろうか。

ゆいレールグッズ

娘は、このおもちゃを買う前から「ゆいレール発車チャイム音集」のCDを寝る前に聴いて眠りについていた。このCDは妻の実家にたまたまあったもので、夜、子供に聴かせると、よく寝てくれるという評判もあって借りてきたものである。このCDには、ゆいレールで使用されている発車チャイムがフルバージョンで収録しており、オルゴール風の沖縄民謡のメロディは子供のみならず大人でも心地よい眠りに誘ってくれる。ただし娘はこのCDの最後に収録されている、ゆいレールで実際に使われている駅名アナウンス入りのものがお気に入りで、特に最近は寝る前に何度も繰り返し聞いては「つぼがわ」「あさひばし」「けんちょうまえ」「おおりください」などとアナウンスの真似をするようになり、かえって寝てくれなくなった。

保育園がゆいレールの沿線にあるといっても、我が家からゆいレールの駅へ行く途中に保育園があるので通園にゆいレールを使うことはありえない。娘がゆいレールに乗るときと言えば、保育園から首里にある小児科へ通うときや、神戸へ帰る際の空港へ向かうときぐらいで、娘が生まれてから今日まで、おそらく20回も乗っていないだろう。なぜ、そこまでゆいレールにこだわりを持っているのだろうか。

どうやらゆいレールだけではなく、電車に興味がある節もある。ベネッセの「こどもチャレンジぷち」というものを、毎月、格安でおもちゃや絵本などがもらえるという理由だけで"受講"しているのだが、ある月の付録のDVDには新幹線の映像が収録されており、その映像に目を輝かせて「これは?これは?」と何度も聞いていた。沖縄にいる限り、まずお目にかかることはない新幹線だけに、その速さと容姿に衝撃を受けたようだ。ちなみに私はこの映像を懐かしく拝見した。なぜなら、このロケ地は新神戸駅だからである。冒頭に出てくる六甲トンネルの入り口の真上に私が通っていた某中学校があり、通学時には毎日のように新神戸駅や新幹線を目にしていた。また私が生まれた産婦人科は新神戸駅の近くにあった。今度、神戸に帰ることがあればDVDの中ではしまじろうもいた新神戸駅で本物の新幹線を見せてやろうと思う。そのころまで新幹線への興味が続いていれば...であるが。

なお、娘は神戸でいろんな電車に乗っている。おそらくゆいレールに乗った回数よりも多いかもしれない。地下鉄に乗せたときは窓からの景色が見えないこともあって、娘は車内を走り回り、そんな娘を捕まえるために図らずも鬼ごっこを繰り広げてしまったことがある。娘は憶えているだろうか?