GmailがIMAPに対応

Gmailユーザーの最近のトップニュースはなんと言ってもGmailがIMAPにも対応したことだろう。以前からGmailユーザーの間ではIMAP対応の要望の声が高かったが、ついに実装されたのである。

ではIMAPにするとどのようなメリットがあるのだろうか。IMAPサーバーはサーバーにアクセスして必要なメールだけをダウンロードして読むことができる。逆に不要なメールは内容を見ずにサーバーから削除することもできる。そして受信したメールはメールソフト上で削除してもサーバーから削除しない限りはサーバーに保存されるので、複数の人や複数の端末から同じメールアドレスに届いたメールをチェックするような場合には便利な方式である。また他のメールアドレスで受信したメールをIMAPサーバーにアップロードしてサーバー上に保管するといったコアな使い方もできる。

なお、IMAPに対応したのはGmailだけではなく、一部のドメインではGoogle AppsのGmailでも利用が可能になっている。現時点で対応していないアカウントもあるようだが、このようなアカウントでも近日中にIMAP対応になるようだ。

※ちなみに私のところではgmail.comは対応済みでしたが、kazamidori.netでは現時点で未対応。娘の名前で取った独自ドメイン名のGoogle Apps(メールはほとんど使わない)では対応していました。

すでにIMAPを使用する方法についてはインターネットの話題を扱うニュースサイトでも報道されていると思うが、当ブログでもサーバー側とメールソフト側の設定を備忘録としてまとめておきたい、

  1. サーバー側の設定
    (追記:2008年1月より日本語版でも設定が可能になりました)
    1. GmailまたはGoogle Appsのウェブメールにログイン
    2. ログイン後、右上の「設定」のリンクを開く
    3. 「全般」タブの「言語」を「English (US)」にして、一番下の「変更を保存」ボタンを押す
    4. すると英語の受信トレイになるので、右上の「Settings」のリンクを開く
    5. 右から2番目の項目が「Forwarding and POP/IMAP」となっていれば、IMAP対応になっている
      • この箇所が「Forwarding and POP」の場合は、まだ対応していないので、後日、改めて設定する
    6. 「Forwarding and POP/IMAP」のタブを開き、一番下の「IMAP Access:」で「Enable IMAP」にチェックを入れ「Save Chenges」ボタンを押す
      • アカウントによっては設定前から「1. Status: IMAP is enabled」になっていることがあるようだ。この場合は改めて設定する必要はない。
    7. その後、また「Settings」から「General」タブの「Language」を「日本語」にして「Save Chenges」ボタンを押す
      • 日本語にもどすとIMAPの設定項目が消えるが、設定は生きているので、必要なければそのままログアウトする
  2. メールソフトの設定
    1. 事前にメールソフトが「IMAP4」に対応しているかどうか、ヘルプなどで確認しておく
    2. 対応していれば、メールソフトの設定手順に従って下記の設定を行う。
      • サーバーの種類 = IMAP4
      • 受信メールサーバー = pop.gmail.com
      • 受信サーバーのポート番号 = 993
      • SSLの使用 = 有効
      • STARTTLSの使用 = 無効
      • ユーザー名(アカウント) = GmailまたはGoogle Appsのメールアドレス(@マーク以降のドメイン名も含む)
      • パスワード = GmailまたはGoogle Appsのメールアドレスのパスワード
    3. 送信の設定はこれまでのGmailの設定通りである。
      • ただメールソフトによっては送信の認証で「IMAP before SMTP」の設定項目がある場合があるが、私が使用しているShuriken 2007では、この設定を「する」にすると、送信できなかったことから素直に「SMTP認証」にしたほうがよいだろう
      • ちなみにShuriken 2007の設定例はこちら

サーバー側の設定は、いずれ日本語環境からでも利用できると思われる。
次回は「Shuriken2007」でGmailのIMAP機能を利用したレポートをお伝えしたい。