光プレミアム開通 番外編

最近、ファイル交換ソフトに感染するウィルスによる個人情報流出事件が相次いでいる。そんなご時世に沖縄ではこんなニュースがあった。

顧客情報1万5000件紛失/広告代理店PC盗難(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200603281700_07.html

ファイル交換ソフトがらみの情報流出事件とは性質が異なるが、今回紛失した個人情報の中にはNTT西日本のインターネット契約者の個人情報299件が含まれている。なぜ広告代理店がNTTの顧客情報を持っているのだろうか不思議に思った。NTT西日本は自社の情報を異業種他社に平気で流すとんでもない会社なのだろうか。

とりあえず、自分は無関係だろうし、そんなことはどうでもいいか...と思っていたら、今日、我が家にNTT西日本とこの広告会社の連名の封書が届いた。

早い話が「盗まれたパソコンの中にあなたの個人情報が含まれていたのでお詫びする」ということなのだ。

この手紙の内容を要約すると

  • 盗難に遭ったノートパソコンに入っていた情報は「お客様氏名」「ご住所」「ご注文を承った際にお尋ねした内容の一部」である
  • 盗難については警察へ届けているが現時点では発見されていない
  • 紛失した情報は現時点で不正使用等の事実はない
  • 盗難に遭ったノートパソコンにはパスワードロックによるセキュリティ対策を実施している

というもの。

今回は社員が不注意で流出させたものではない(今後、ネット上に流出する可能性がないとはいえないが)ので、いまさらどうこう言っても仕方がない。ただ気になるのは、NTTの顧客情報がなぜ広告代理店に流れているのか。この点について手紙に記載された電話番号に問い合わせてみることにした。

てっきりNTT西日本の担当者が出てくるのかと思いきや、電話に出たのは広告代理店のおじさんであった。話によると

  • 光プレミアムマンションタイプの申込相談会はNTTと当社の共催である
  • 申込み時のアンケートについては当社がとりまとめてNTTに渡す
  • その時の情報が入ったパソコンが盗難に遭った

とのことだ。相手がNTTなら「どういうつもりなんだ」と強気に出たのだが、相手はパソコンを盗まれた広告代理店であり被害者でもあるわけで、また、あまりにも申し訳なさそうに対応してくれたこともあり強くは言えなかった。

教訓として、集合住宅や電気店などで行っているNTTの申込みイベントは広告代理店が絡んでおり、このような場所でしたアンケート等に書き込んだ情報はNTT以外の会社にも流れていると考えて良さそうである。

ただ、この詫び状の宛名が「菊池馨」宛となっていた。そして、この詫び状の前に来たNTTの口座振替の連絡は「菊地薫」宛だった。個人情報紛失以前に、情報の取り扱いがいい加減であることはよくわかった。