神戸空港を見に行こう 2006(ターミナルビル編)

神戸空港出発ロビー

今回は私たち夫婦だけではなく10ヶ月の娘を連れての帰省となった。当然、荷物と赤ちゃんを引き連れての移動になるのだが、神戸からの帰り、空港行きのポートライナーが今まで経験したことがない...いや、25年前のポートピア81以来かと思うぐらいの満員電車に出くわした。当然、赤ちゃんを抱いていても座れるわけがない。

空港駅に着くと、改札を出る直前で長蛇の列に出くわした。自動改札2機では裁ききれないぐらいの人が空港を利用するようだ...と思いきや、改札を抜けると警備員が搭乗者と見学者をそれぞれの入り口に振り分けているではないか。しかも、そのほとんどが見学者。搭乗者はまばらである。実家を出る直前に読んだ神戸新聞によると、ターミナルビルを訪れる人の8割が見学者だという

この日は濃霧の影響で神戸空港発着の飛行機のダイヤが乱れていたこともあり、出発ロビーは人がごった返していた。妻が搭乗手続き、土産の購入の間、その間、私は10ヶ月の娘をおんぶして、荷物の見張りもしなければならない。しかしロビーにはイスというものが見当たらない。JALのカウンター側にはあるのだが、ANA側にはなぜか見当たらなかった。しかもJAL側は空港見学者の帰路に当たるところにイスがあるので、下手をすれば、JAL側で私と同じ状況になっている人は座れなかったかも知れない。いずれにせよ、手続き中、赤ちゃん連れの人や大きな荷物を持っている人を立ちっぱなしで待たせるとはいかがなものだろうか。警備員に座る場所はないのかを聞いたところ1階にあるとのこと。「なんて不便な空港なんだ」と思いながら、エスカレーターで1階に行くと、そこは到着ロビーだった。なぜ、出発する客が到着ロビーで待たねばならないのだ。到着ロビーには大きな荷物と小さな子供を連れた、どうみてもこれから出発する若い夫婦の方も座られていた。

そして、手荷物検査を通って搭乗口へ。ここにはたくさんのイスがあるではないか。しかも空席もある。1日30便しか利用できない空港なんだから、ここにあるイスのせめて4分の1ぐらいはロビーにあってもよかったのではないだろうか。

神戸空港では全国の空港に先駆けて、視覚障害者に対する音声ナビゲーションシステムを導入するらしいが、普通に利用する人にも優しい空港であって欲しいと願う。

※写真は神戸空港出発ロビー(06年3月11日撮影)