9日から昨日まで神戸へ帰省していた。
沖縄からだとどうしても飛行機での移動となるため、やむなく(?)神戸空港を利用することになったのだが、いくつか驚いたことがあるので記しておきたい。
私が乗ったのはANAで、平日の昼の便であるにも関わらず満席だった。関空や伊丹便でも空席がないという経験がなかっただけに、神戸便は意外に需要があるものだなと感じた。が、あとで聞いた話によると5分前に神戸へ向けて飛び立ったJAL便は乗客が少なかったそうだ。神戸空港の需要が高いと言うよりは、乗客が最近ゴタゴタが多いJALを敬遠した結果、私が乗った便が満席になったのではないかとも考えられる。しかし、航空会社が違うとはいえ、1日4便しかない那覇神戸便なのにJALの神戸便の5分後にANAの神戸便を飛ばすとは、どういう意図を持って時間設定したのだろうか。
神戸空港に着く直前、明石海峡付近からかなり低空飛行になった。神戸市民の海水浴のメッカ・須磨海岸が手を伸ばせば届きそうな位置にみえる。おそらく須磨海岸からだと意外に低い位置で飛行機が飛んでるのが見えるのではないだろうか。この航路は神戸空港が埋め立てられる以前から、一部の管制官やパイロットから指摘されていた。なぜなら伊丹、関空の航路を避けるためには神戸便はこれらの航路より下に航路を設定しなければならないことは関係者の間では予め予想されていた。最悪、明石海峡大橋の主塔の上空すれすれ(約300m)を旅客機が飛ぶと指摘する人もいたぐらいである。さすがにそれほど低空ではなかったがやはり低く感じた。このようなことは文章にするよりも写真で示したかったが、離着陸態勢の時はデジカメも使えなかったので撮ることはできなかった。
さて、飛行機が神戸空港に着陸する。機内から見る神戸空港のターミナルビルは意外に小さかった。それよりも屋上で見学している人の数が異常と言っていいほど多い。正に「人垣」である。平日の昼間というのに神戸市民は暇なのか。それとも空港が物珍しくて見物している"田舎者"なのか。神戸の新しい玄関口のはずなのに、機内からの丸見えの人垣は元神戸っ子として、少し恥ずかしいものを感じた。その一方で、飛行機の到着を外で待っていた掃除要員の方々が整列して、私たちの飛行機に向かって最敬礼をしていた姿は壮観だった。もしかするとどこの空港でもやっているのかもしれないが初めて見る光景だった。
※写真は神戸空港の搭乗口(2006年3月11日撮影)