私がはじめてパソコンを買った1997年当時、ハードディスクの容量は2G程度のものが普通だった。しかし現在のGmailの容量は約2.6Gもある。どんなに迷惑メールを集めたとしてもそう簡単に「ギガ」を使い切ることはないだろう。それならインターネット上の"ハードディスク"として活用できないだろうか。そこで便利なツールが「GMail Drive」である。
http://www.viksoe.dk/code/gmail.htm
これはGmailを自分のWindowsパソコンの仮想的なハードディスクとして活用するツールで、エクスプローラのドラッグ&ドロップでパソコンのファイルをGmailに移動(コピー)させることができる。
実態は添付ファイルにして自分のGmailアカウントへ送信しているのだが、これを意識することなく使うことができる。見かけ上、Gmailにフォルダを作ることも可能(※1)であり、一部制約があるがエクスプローラとほぼ同じ操作ができる(※2)。
Gmail Driveに送れるファイルは1件につき10MBまでの制限はあるが、複数のパソコンを使いこなしている場合、すべてのパソコンにGmail Driveをインストールしておけば、Gmailのディスク容量を「共有フォルダ」として使うことができる。
もちろん、これを応用すれば、パソコンの買い替えによるデータの移し変えにも活用できる。たとえば古いパソコンにCD書き込み機能がないような場合は、必要なデータのバックアップをGmail Driveに移し、新しいパソコンにインターネット接続を完了後、Gmailに普通にアクセスし、メールの添付ファイルをダウンロードすれば古いパソコンの資源を新しいパソコンで活かすことができる。
私の場合、通常使っているGmailと区別するため、自分宛へ招待メールを送り、Gmail Drive用のアカウントを確保して活用している。我が家はADSLのためアップロード(上り)速度が遅いが、所詮バックアップ用途なので気にするほどではない。
ちなみにGmail Drive用に作ったアカウントには、紹介枠は19通ついておりました。
- 実際のGmailにはフォルダを作ることができない
- Gmail Driveで送ったファイルをGmailで見るとメールの件名にフォルダのパスが入っている
- Gmail Driveの制限事項
- 仕様上、ファイル名を変更することができない
- あえてするならパソコン上でファイル名を変更してアップロードし、変更前のファイルを削除
- 転送できるファイルは1件につき10MBとされているが実際は15MB程度まで送れるようだ
- あえて10MB以上のファイルを転送するなら分割ツールを使って分割個数分をアップロード
- 長いファイル名のファイルは転送できない