同じURLでパソコン用と携帯用のページを作る(Movable Type編)

前項の続編としてMovable Type(以下MT)を利用している場合について触れたい。
実はMTの場合、ページのデザインの大半はスタイルシートに依存しているため、そのまま携帯でアクセスしても閲覧することができる。しかもMTのソースの<a>タグには携帯端末用の「accesskey」属性が埋め込まれており、特に何もしなくても携帯に対応しているといってもよい。

ところが、である。MTをデフォルトで設定するとサイトの文字コードがEUCやUTF-8で出力され、携帯の機種によっては文字コードに対応しておらず、文字化けが起こることがある。これを回避するには、どうしてもツールに頼らなければならない。そこで便利なのがMT4iというCGI。設置方法はリンク先を参考にしていただくとして、このMT4iを普通に設置した場合、パソコン用のURLと携帯用のURLは違うものになる。

そこで携帯用とパソコン用サイトを同じURLで運用するためには「携帯専用サイト用の.htaccessの記述について(AirH"PHONE対応) 」の.htaccess記述をアレンジする必要がある。

この.htaccessの記述の変更箇所としては

ErrorDocument 403 MT4iが出力するURL

を追加し

そして冒頭の「order deny,allow」「deny from all」を

order allow,deny
allow from all

に変更
そして、IPアドレス箇所の「allow from IPアドレス」をすべて

deny from IPアドレス

に変更する。

この変更だけで、同じURLでパソコンと携帯サイトを運営できる。実際は携帯からのアクセスをほかのURLへ転送するだけなのだが...ためしに携帯で https://kazamidori.net/kaoru/ にアクセスしていただきたい。

なお、この方法を利用する場合下記の点に注意して欲しい

  1. .htaccessの「deny(アクセス拒否)」と「allow(アクセス受入れ)」を間違えないこと
  2. 転送先URLは.htaccessを置いたディレクトリの外にすること

とくに、MTのプログラムがインストールされている位置によっては、2の理由によって、この方法が使えない場合があるので、注意していただきたい。