3~4年ぐらい前、私が関わったとあるサイトのアクセス解析を眺めていると、弱視の方が作成されたサイトからのリンクがあった。リンク自体は普通のリンク集にあったものだが、その方のサイトを訪れると全盲ではないものの、ほとんど視力のない方に見やすいホームページを心がけているという話があり、そのときは思わず見入ってしまった。弱視者にとって大きな文字が見やすいのは当然のことであるが、背景は黒系統、文字は白系統のコントラストの強いデザインにするとさらに見やすいという。私自身も生まれつきの目の病気の影響で目が悪いのだが、メガネをかければ普通に生活できるので気にもしていなかったものの、その解説には衝撃を受けたものである。
※ちなみに「弱視」の定義は眼科医の間でも判断が分かれていて、矯正視力0.7以下(自動車の運転免許が取れる基準以下の視力)を「弱視」と判断する医師もいれば、矯正視力0.3以下を弱視という判断する医師もいるようです。また視力がよくても色覚が判別しにくい人も「弱視」とされます。
それ以来、少しずつ、弱視者にも、普通の人(弱視者に対して「晴眼者」という)にも見やすいサイトをつくることを心がけてきたつもりであるが、その課程で「色弱者」という存在を知った。色弱者とは、不適切な表現かもしれないが、いわゆる「色盲」のことである。一般的には「緑と赤の区別ができない」と言われているが、実はそれだけではない。黄色がピンク色に見えるタイプの人もいるそうだ。しかも色弱者の割合は意外に多く、男性で20人に1人、女性で500人に1人が色弱者だという。
単に視力が弱い人向けのホームページであれば、先に述べた通り、文字を大きくしてコントラストを強くするだけで、ある程度は解決できるが、色弱者にも見やすいサイトを作るには、かなり複雑なのである。しかも晴眼者にも違和感がないデザインとなると、難易度の高いデザインが要求される。
最近、私の周りでは「カラーバリアフリー」とか「カラーユニバーサルデザイン」で作られたものをよく見かける。たとえば那覇市の広報紙『なは市民の友』は2003年から色弱者に配慮した色の構成になっているというし、沖縄の新聞『沖縄タイムス』も今年4月から「カラーユニバーサルデザイン」を採用している。