直帰率と離脱率

2007年5月17日 16:10

前回、久しぶりにGoogle Analyticsの話題を取り上げたが、以前から「直帰率」や「離脱率」という検索語で、当サイトのGoogle Analyticsのカテゴリに訪問される方が多かった。いちおうレポート画面にちゃんとヘルプがあるのだが、余りにも簡略化されていて、かえって分かりにくい。この機会に「直帰率」と「離脱率」の違いについて解説したいと思う。レポート画面によっては隣同士にこれらの項目があり、それぞれ微妙に数値が違っていたりする。直帰と離脱...ニュアンスでは、よく似ているが、実は、その数字のように微妙な違いがある。

直帰率の「直帰」とは、例えば、私が検索エンジンやリンク集をたどってあなたのサイトを訪れたとする。最初にアクセスしたページを読んだ後、あなたのサイト以外のページへ移動した場合、私のアクセスはGoogle Analyticsにおける「直帰率」のポイントとして計測される。つまり、あなたのサイトにたくさんのコンテンツがあるにも関わらず、1ページしか閲覧されなかった場合、そのアクセスしたページに対して「直帰」という扱いになる。そして、そのページの全アクセス数のうち「直帰」したアクセス数の割合を直帰率という。したがって直帰率が高いと、そのページは訪問者にとって「つまらないページ」ということになる。さらにサイト全体で直帰率が高く、なおかつ、ページビューが低い場合はコンテンツの見直しが必要である...と分析できる。

ちなみに直帰率100%の場合、レポートの「ページの閲覧時間」は「0」になる。この理由は後述する。

次に離脱率の「離脱」とは、例えば、私があなたのホームページにアクセスし、そのコンテンツが面白かったために、次々とあなたのサイト内のページを閲覧していったとする。でも見ていくうちに飽きてしまったために、途中のページで、別のサイトへ移動した場合、別のサイトへ移動する直前のページに対して「離脱」となる。そのページの全アクセス数のうち「離脱」したアクセス数の割合を「離脱率」という。一般的にコンテンツの「出口」のようなページやリンク集で離脱率が高くなるが、ごく普通のページで「離脱率」が高くなっている場合は、そのコンテンツに対してさらに訪問者をひきつける努力が必要がある...と分析できる。逆に内容もあって、外部のリンクがGoogle AdSenseのようなコンテンツマッチの広告しかないページの離脱率が高い場合は、そのページの内容にあった広告が表示され、クリックされたと考えられる。

なお、Google Analyticsのレポートにおける「ページの閲覧時間」とは、厳密には閲覧時間ではなく、訪問者がページにアクセスした時間から計測している。例えば、あなたのサイトの「A.html」に15時30分0秒にアクセスした訪問者が、次にあなたのサイトの「B.html」に15時35分30秒にアクセスしたとすると「A.html」の閲覧時間は5分30秒と計算される。しかし訪問者が「B.html」を10分間閲覧しても「B.html」から、あなたのサイト以外のページへ移った場合、「B.html」の閲覧時間は0秒になってしまう。これは不具合というよりもGoogle Analyticsが採用しているJavaScriptによる計測方法の限界である。このことから「直帰率100%」のページで、たとえ1時間の閲覧者がいても、記録上は「0秒」になってしまうのだ。

[07年7月24日追記]
GoogleはAnalyticsの技術情報や最新情報を発信する「Google Analytics 日本版ブログ」を立ち上げた。ブログのURLは下記の通り。
http://analytics-ja.blogspot.com/

トラックバック(0)

トラックバックURL
http://cgi.kazamidori.net/mt/mt-tb.cgi/130

コメント(6)

  1. 佐久間 : 2007年6月12日 09:23 | 返信
    • 恐れ入ります。WEBサイトの企画をしているものですが、世の中一般的に「直帰率」はどれくらいだと悪く、どれくらいだと良いのか、ご存知であれば教えていただけないでしょうか?よろしくお願いします。
  2. kazamidori : 2007年6月12日 11:11 | 返信
    • 佐久間様
      当サイトへアクセスしていただきありがとうございます。
      さて、ご質問の件ですが、直帰率(離脱率)の一般的な良し悪しはサイトの構成や内容によっても変わりますので、一概に具体的な数字を挙げて悪い(良い)とは言えません。なぜならリピーター率が高いサイトだと、更新したページしか読まない訪問者が必然的に増えるため、直帰率と離脱率が高くなる傾向にあります。また逆に「新規セッション率」が高くて直帰率が100%に近いとなると、それはよいサイトとはいえないでしょう。直帰率の良し悪しについてはGoogle Analyticsの数値を総合的に判断して求められるものと思われます。
  3. 堀真奈美 : 2007年7月 6日 16:12 | 返信
    • 私は今、アルバイト先で人生初、グーグルアナリティクスを使っているのですが、まだちんぷんかんぷんです。
      アナリティクス攻略におすすめの本・サイトはありますか?
  4. kazamidori : 2007年7月 7日 17:05 | 返信
    • 当サイトへアクセスしていただきありがとうございます。
      さて、ご質問の件ですが、はっきり言って私もよくわかってなかったりします。やはり、慣れるしかないと思います。
      本やサイトについてですが、本に関して言えば、インターフェースが一新されたために、新しい解説書は今のところないと思われます。やはり“ググる”しかないと思われます。
  5. 二中の狂犬 : 2007年12月12日 00:36 | 返信
    • とても参考になりました。ありがとうございます。
  6. 村本 : 2007年12月16日 03:40 | 返信
    • 私のサイトの直行率は
      平均して77.64%です。 ちょっと少ないですよね。

コメントする

検索

このページについて

天気予報

阪神・淡路大震災

携帯端末からアクセス

QRコード