特に電車に興味があるわけではないが、かねてから「ゆいレール展示館」に行ってみたいと思っていた。しかし、ゆいレール展示館は入館料は無料だが平日だけの開館。しかも予約が必要ということで、散歩がてらにブラッと寄るには敷居が高かった。通常は土日祝日は休館のため、沖縄観光に慣れた人でも立ち寄ったことのある人は少ないのではないだろうか。
ところが、今年のゴールデンウイーク期間中は一般開放とのことで、散歩がてらブラッと立ち寄ってみることにした。
ゴールデンウイーク最終日だけあって、ゆいレール車内は大きな旅行鞄をもった観光客で超満員。目指すは那覇空港駅であるが、乗客のすべてが空港のターミナルビルに吸い込まれてしまった。
その証拠に那覇空港駅から、ゆいレール展示館を目指す道は、誰もいない。
沖縄にはゆいレールが走るまで、戦後長きにわたって「鉄道」がなかっただけに、いわゆる「てっちゃん」と呼ばれる鉄道マニアは沖縄にいないのかもしれない。ネタバレになるがゆいレール展示館にはゆいレールだけではなく国内外の貴重な鉄道に関する資料が展示されている。県外の鉄道ファンも訪れる価値はあると思う。
那覇空港駅駅舎真下には、謎のオブジェがあった。観光客どころか地元の人ですら立ち寄ることがないので、このオブジェの存在を知っている人はほとんどいないだろう。私も今日、初めて知った。
那覇空港駅からゆいレール展示館までは線路沿いに歩いて約10分。しかし道中は「ハブ注意」なのだ。その向こうを走るのはゆいレール「リトハク号」。「リトハク」とは沖縄観光キャンペーン「離島博覧会」の略。
そんなこんなでたどり着いたのが「沖縄都市モノレール株式会社」である。目指す展示館は同社の敷地内にある。会社の正門前では対のシーサーがお出迎えである。
ここから先は後編へ続く...