約2ヶ月ぶりの更新であるが、その間もGmailは進化し続けていた。大きな「進化」ではWebメールに「テーマ」が適用できるようになったことだろう。また、一部のテーマでは地域を指定することによって、その地域の天気がわかるようになっている。たとえば、今日であれば「草原」のテーマを適用し、地域を「札幌」に設定すると雪景色になる。左上のGmailのロゴにも雪が覆い被さるのだ。Gmailの画面で雪景色を楽しみたい場合は、実際にその地域に住んでいなくても、豪雪地帯に設定することで無機質なWebメールで季節感を味わえる。画像は12月19日午前10時30分現在の札幌バージョンと那覇バージョンである。しかしブラウザによっては、地域を何度も変更すると設定が反映されないこともあるので、変わらないようであれば設定変更後に画面の更新を試してみるとよいだろう。
ところで、いろんな都市の設定をしている課程で面白いことに気づいた。日本語版Gmailの画面にしていると、テーマの地域の設定で「市町村」の設定ができることになっているが、設定できない県庁所在地や政令指定都市が存在する。たとえば三重県津市。「津」を設定すると「津 は有効な都市名ではありません。」と怒られてしまう。しかし、津市を設定する裏技がある。「市町村」欄に英語表記で「Tsu」と入力するのである。すると設定可能を示す緑のチェックマークが表示されるので、そのまま保存すれば、三重県津市の設定ができてしまうのである。逆に栃木県宇都宮市は漢字表記では設定可能だが、英語表記では「Utsunomiya は有効な都市名ではありません。」となる。この場合、英語版Gmailでは日本語の都市名で設定できないため、宇都宮を設定することができない。また政令指定都市では大阪府堺市は漢字表記、英語表記ともに設定不可能であった。例外として「甲子園(西宮市の地域名)」や「石垣島(都市名は石垣が正しい)」「東灘(神戸市の区名)」のように市町村名ではないにも関わらず漢字表記で設定可能のものがある。また困ったことに「垂水」も漢字表記で設定が可能なのだが、この場合、神戸市垂水(たるみ)区と鹿児島県垂水(たるみず)市の、どちらの情報が設定されるのか不明な例もある。
なお、地域の設定によって画面が変わるテーマは現在のところ「草原」「ビーチ」「バス停」だけと思われる。これ以外のテーマでもアクセスする時間によって微妙に変化するものや、「プラネット」のように、日替わりで背景が太陽を含む太陽系の星たちのイラストに切り替わるテーマもあるので、いろいろと触ってお気に入りのテーマを見つけてみるのもいいだろう。
テーマの設定は「設定」→「テーマ」で変更ができるが、頻繁に変更する人はGmail Labsの「クイックリンク」にテーマの設定画面を登録しておくと便利である。