インターネットで確定申告に挑戦!!

15~6年前、とある業者団体で個人事業主の方々に対して記帳指導や税務申告に関わる仕事をしていたことがあり、この時期は何百枚という確定申告書の作成を行っていた。ただ業務として申告書の作成を請け負うと税理士法により罰せられるので、私が申告書のコピーに記入したものを事業主が自分で確定申告書に書き写す方法で申告してもらっていたが、控除額の計算や所得の種類の判別などに頭を悩ませていたものである。

それが今ではインターネットにつながっているパソコンがあれば数字を入力していくだけで簡単に作ることができる。2~3年前からあったみたいだが、私も自分の確定申告で初めて、このシステムを利用することになった。資料がそろってさえいれば申告書作成まで5分程度でできあがりである。最終的にはPDFファイルで出力される申告書を印刷して税務署に提出するだけでよい。

難しい控除額の計算...たとえば保険料控除の場合だと、支払った保険料の額を入力していけば自動的に計算される。自分の所得さえわかっていれば、税理士なんていらないのではないだろうか。

※控除の説明を見ていると、私がこの業者団体で働いていた頃と今とでは配偶者特別控除の定義がかなり変わったような気がする。いずれ廃止されるそうだが...

ところで、印刷した後に扶養控除の対象になる平成生まれの子供の生年月日の元号を「昭和」にしていたことに気付いた。本来なら控除額に変化はないので、訂正印を押して書き直せばいいのだが、せっかくパソコンで綺麗な申告書が作成できるのに、訂正印で手書きの修正はみっともないので、扶養控除のページに戻って入力し直して再度印刷した。このようなことが簡単にできるのもパソコンのいいところである。

※当然、印刷前に確認することもできる。ちなみに生年月日関連の年号は元号だけではなく西暦も選べるようになっていた

ただ印刷する際

第1表所得税提出用
第1表住民税提出用
第1表控え用
第2表所得税提出用
第2表住民税提出用
第2表控え用

の順番で出力されるため、確定申告書に慣れていない人は提出用の書類や、提出用のうち控除証明書や源泉徴収票を貼る申告書などを見つけ出すのに戸惑うのではないだろうか(印刷時に控え用を印刷しないようすることもできる) 。

手書き用の申告書ではカーボンコピー方式で、予め一組にまとめられているが、このように作成したものはA4片面印刷が基本なので仕方ないと言えば仕方ないのだろう。それなら控え用は一通り提出用が印刷された後に出力した方がよいのではないかとも思った。

確定申告書の作成は下記のURLでできる。確定申告が必要な方は参考にしてはいかがだろうか。
https://www.keisan.nta.go.jp/

※還付申告はいつでも提出できるので、還付になる方は早めの申告をお勧めします。

なお、Windowsでの推奨環境としてInternet Explorer6.0、Netscape7等が指定されているが、名前すら出てこない私の常用ブラウザ「Opera9.10(WindowsXP SP2)」でも問題なく利用できた。