前回、取り上げた粉ミルクの缶にある「沖」マークについて、「沖」マーク付の粉ミルクを製造しているメーカー3社のうち、メールでの問い合わせ窓口があるメーカー2社に問い合わせてみた。2社とも同じ回答だったため、その回答をまとめてみる。
まず、結論から言うと粉ミルクの成分は沖縄も内地も同じであり、沖縄だからといって違うということはないそうだ。それでは何のための「沖」マークなのか。その真相は、沖縄が日本に復帰した際、沖縄県内で販売する粉ミルクについて、税制上の特典が受けられたことから、沖縄へ出荷する粉ミルクについては、本土向けの製品と区別するために「沖」マークをつけて沖縄へ出荷していたという。ところが現在はその税制上の特典も廃止されており「沖」マークは意味をなさなくなったとのこと。
ちなみに今回ご回答いただいた2社のうち1社からは、近々、沖縄向け粉ミルクの缶から「沖」マークをはずす方向であるとの回答をいただいた。