昨日、開かれた沖縄渇水対策連絡協議会の協議で、29日にも沖縄本島の一部を除く29市町村と離島の伊江島で、給水制限が実施される見通しとなった。具体的には夜間22時から翌朝6時までの夜間断水が実施される。沖縄本島での給水制限は1994年以来、10年ぶりになるが、今回の給水制限では3~10%程度の節約にしかならないと言う。
沖縄では前回の渇水の教訓として、独自に水タンクを備えている家が多いせいか、特に断水だからといって慌てる人はいないようだ。だが、水不足については昨年末ぐらいから懸念され、特に今月に入ってからは県がマスコミなどを通じて県民に節水を呼びかけてきた。しかし、水の消費量は今も依然と変わらないという。のど元過ぎれば...というわけではないのだろうが、危機感が感じられない。
ふと、阪神・淡路大震災の時のことを思い出した。神戸市中央区、震度7エリアのど真ん中で生まれ育った私にとって、水道工事以外での断水というものを生まれて初めて経験した。幸い、我が家は震災前から近所でわき出ていた地下水をペットボトルに汲み、飲食用として備蓄していたので、地震直後、飲み水には困らなかったのだが、入浴、洗髪、排泄、洗濯など、生活していくためには何かと水は必要であった。
もちろん渇水による給水制限と災害による断水は事情が違うので、一概に比較できないが、沖縄はこれから夏へと向かい、何かと「水」がこれまで以上に必要になる季節。いくらタンクが普及しているからといっても節水をおろそかにするのはいかがなものだろうか。
とりあえず、次回は自分が震災から学んだ「水の使い方」について記してみたいと思う。