イシガケチョウ乱入

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昨夜、我が家に変わったお客様がやってきた。

イシガケチョウ

携帯電話のカメラで撮影したのでわかりにくいかも知れないが、今まで見たことがない蝶である。沖縄では珍しくないそうだが、私にとっては初めて見る蝶である。これは「イシガケチョウ」または「イシガキチョウ」と呼ばれる蝶なのだそうだ。羽に石崖・石垣に似た模様があることから、このような名前がついたらしく、日本では九州南部から南西諸島に生息するとのこと。

神戸で過ごした少年時代、私は昆虫好きで、春から夏にかけ、毎週日曜日になると虫取り網と虫かごを持って布引の山へ行っていた。こう書くとワイルドな少年時代を過ごしていたかのように思うかもしれないが、当時、住んでいた家は神戸最大の繁華街・三宮から徒歩15分ぐらいのところ、市街地のど真ん中にあった。山へ虫取りに行くと言っても、そんな家から徒歩20分程度いけば布引の滝にだって行けたし、1時間もあるけば"市が原"という山奥の河原まで行くことができた。カブトムシやクワガタムシは捕れなかったが、カナブンやテントウムシ、蝶や蛾、バッタなど、いろんな虫を捕っていた。そういえば、新幹線新神戸駅真下の河原でもアメンボや小さなカエルなども捕まえに行ってたなぁ...。そんな布引の山も今ではロープウエーが通り、ハーブ園が出来て、観光地と化してしまった。夜になるとハーブ園の建物がライトアップされ、華々しくなったが、そんな光景を見ると、どことなく寂しく思うのである。

家に迷い込んだイシガケチョウを見て、ふと、こんなことを思い出してしまった。インターネットで調べてみると、このイシガケチョウ、最近では京阪神でも見かけることがあるらしい。もともと熱帯に生息する蝶らしいが、生息域が北上しているとすれば、やはり地球温暖化の兆候なのだろうか。