借りているXREAのs2サーバーが3月末にハードディスククラッシュを起こし、その影響でサーバー上のファイルやブログデータを保持しているデータベースが復旧できない状態に陥った。幸いMovable Type(以下MTと略す)がはき出したHTMLファイルはパソコンにバックアップを取っていたため、別サーバーにアップロードし、表面上は比較的早く復旧できたが、ブログのデータベースが消失したためブログの更新、コメント、トラックバックの受け付け、ブログ内検索、携帯端末向けのページなどが使えない状況であった。
本日、これらの不具合も解消したが、ここまでの道のりが大変であった。見かけ上、HTMLファイルがあるため、復旧しているように見えるのだが、データベースが消失しているため、今後、このページを更新していくためにはテンプレートや過去の記事、コメント、トラックバックを一から設計しなおす必要があった。過去の記事やコメント等はひたすらコピー・ペーストを繰り返したが、ただコメント、トラックバックは投稿日付をMTの管理画面からは修正できないため、PhpMyAdminで直接データベースに変更を加えながらの作業となった。大変だったのはテンプレートである。既存のテンプレートには絶対に使わないような機能が多く搭載されているため、まず、これらを削る作業を進めた。また、以前のテンプレートはMTのバージョンが2の時から使用していたこともあり、現在のバージョンで標準となっている「モジュール化」には対応していない。そのためテンプレートのモジュール化から進めていった。そして一通り完成後にブラウザで表示の確認を行うのだが、InternetExplorer6と7で表示が崩れるという問題に直面。試行錯誤を繰り返しながらようやく公開することができた。ちなみにテンプレートの作成だけで3日を費やした。
今回の一件では、テンプレートのモジュール化で、新機能の追加が容易になるというメリットを得る一方で、過去のブログで実装していた印刷用スタイルシートや、index.xmlについては、手が回らないので廃止することにした。利用されていた皆様にはご不便をおかけするが「index.xml」についてはRSSの宛先を「atom.xml」に変更していただきたい。また一部のファイル名では「_(アンダーバー)」が「-(ハイフン)」に置き換えられるため、途中のページにリンクやブックマークをしている場合は、リンク切れになっている場合があるので、ご注意いただきたい。
さて、この半月のあいだ、当ブログで追っていたGmail Labsが正式に日本語化されたニュースがあり、また世間ではタレント北野誠の謹慎のニュースも相まって、当ブログへのアクセスがかなり増加した。特に北野誠謹慎のニュースがネット上に流れて、しばらくは3月16日に発表した「「サイキック青年団」突然の放送打ち切り」に関する記事に1日あたり100件以上のアクセスがあった。それなのに更新すらできなかったのは残念である。Gmail Labsについては毎月のGmail Labs紹介で取り上げたい。
余談ですが、この復旧作業をしながら「KeyHoleTV」というソフトを使って、沖縄にいながら関西や名古屋のラジオをリアルタイムで聴いておりました。昨日も、謹慎発表後に北野誠が出演した名古屋のラジオ番組もリアルタイムで聴かせていただきました。便利な世の中になったものです。
なお、現在もXREAのs2サーバーにある私のアカウントは復旧していない。ファイルを復元できたアカウントにはFTPサーバー上に「_OLD」というフォルダ作られ、その中に格納されるそうだが、私のアカウントには「_OLD」フォルダが今もない。FTPでのアクセスができるため、ファイルをアップロードすると、一定時間後に削除されてしまうという現象が発生している。サーバーのシステムが作成しているファイルの更新時間を追っていくと、そのファイルは1時間ごとに更新されており、そのタイミングでアップロードしたファイルが削除されているようである。
この状況について、XREAのサポートと何度もやりとりを行ったところ、下記の対応となったので、最後にまとめておきたい。
XREAサポート担当者の回答- 障害で失ったファイルの復旧について
- 担当部門からの返信はご対応をもって代えさせていただきます
- 対応できる場合に限り30日以内に対応させていただきます
- 30日以内に対応されない場合は「対応できない」という形になります
- また部分的にしか対応されていない場合は「それ以上は対応できない」という形になります
- 経過報告、状況説明、復旧見込みなどのご案内は一切行いません。
- 補償などについて
- 弊社の場合は、このような障害に対しましては、ご利用いただくにあたって以下の規約
https://www.value-domain.com/agreement.php
http://www.coreserver.jp/agreement.php
http://www.xrea.com/?action=rules
に同意いただいておりますよう免責事項とさせていただいており、ご利用データの保証、および一切の補償や賠償などは行っておりません。 - サーバーの移動対応いただきました場合は、その旨をご報告いただければ、
- 不具合発生アカウントの削除させていただき、
- 移動先サーバーの利用権の3ヶ月無料延長処理をさせていただくという形のご対応が可能です。
- そのままお待ちいただきました場合は、復旧後に実際にご利用いただけなかった期間と相当の期間を延長処理させていただきますが、確実な保証がございませんことから、お手持ちのデータで新たなサーバーアカウントを設定いただくことが可能であれば、そのようにご対応いただくことをお奨め申し上げます。
- 障害直前にサーバー上にデータベースのバックアップファイルであるdumpファイルを1個、置いており、この1個のファイルさえ復旧できれば、その他のファイルは復旧できなくてもよい
- そのため、しばらくはs2サーバーは残していただきたい。30日を経過しても復旧できなかった場合は、私自身でアカウントを閉鎖する
- s2のアカウントで支払っている料金は現在のs365サーバーに移転済みであるので、もし、延長処理をしていただけるのであれば、s365サーバー側にしてほしい
そういえば、今から7~8年前、XREAのサービス開始直後に、s2サーバーを申し込んだのだが、申し込んで1ヶ月後ぐらいに、やはりディスク障害が起き、最終的にサーバー交換となったのだが、そのときは障害発生直前のファイルを後日、サーバー上にZIPファイルにして残してくれるという対応をしていただいたのを思い出した。
いずれにせよ、価格の安いレンタルサーバーを利用するには、それなりの覚悟と日頃のバックアップが必要であることを改めて思い知らされた。