ふるさと切手博物館
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公開日:2001年7月15日
第23回展示■全国日本庭園めぐり

茨城県「偕楽園」

偕楽園
 偕楽園は水戸藩9代藩主徳川斉昭(15代将軍慶喜の父)の構想によって造られ、園内にある好文亭は徳川斉昭自らがデザインを手がけ、建設する場所も決めたといわれます。
 好文亭は徳川斉昭の別荘兼客間のようなもので、斉昭はここで来客者を持てなした一方、水戸城が災害に遭ったときの避難所も兼ねていたそうです。各部屋にはそれぞれのこだわりが感じられ、10室ある客間とその名前にあわせたふすま絵は一見の価値があります(好文亭は1945年に戦災で焼失、1958年に復元されました)。
 吐玉泉は大理石の井筒から湧き出る泉で、かつては茶の湯に使われていたそうです。現在は衛生上の問題から飲用が禁止されていますが、夏の真昼に訪れたにも関わらず冷たい水が湧き出ていました。しかも、筆者はこの泉で顔も洗わせていただき、洗った瞬間からお肌がすべすべになりました(笑)。
 切手では吐玉泉へ通じる道がなだらかに描かれていますが、実際は坂道の途中にあります。前には樹齢750年の太郎杉があり、こちらも圧巻です。
 ちなみに「偕楽園」の名前の由来は中国の古典「孟子」の一節からとったもので領内の民衆ととも(偕=とも)に、楽しむ庭園という意味があります。


好文亭入園券
偕楽園
入園料:無料
ただし好文亭は大人190円。
周辺のおすすめスポット
 偕楽園に隣接した常磐神社は水戸藩を代表する2人の藩主=水戸黄門こと2代藩主光圀、偕楽園を造った9代藩主斉昭をまつる。境内の義烈館は2人の遺品を展示する博物館になっています。
 偕楽園の南側にある千波公園には水戸黄門像がそびえ立っています。

●この切手のデータ
意匠=左から梅と好文亭 中門 吐玉泉(とぎょくせん) 雪の好文亭
発売日=2001年2月1日 発売地域=関東
原画作者=小暮真望(版画家) 発行枚数=未発表
備考=別途、小型シートが発行されています。


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