気まぐれ歳時記2001年1月1日
 

日常生活で活かせる防災対策

 21世紀早々、突然ですが皆さんの家では非常持ちだし袋を用意されているでしょうか?
 1月17日は阪神・淡路大震災から6年。震災直後は国家から個人にいたるまで「危機管理」や「自己防衛」のあり方が問われました。
 震災から6年が経過しましたが、今も防災対策をしていますか?
 ここでちょっとした防災訓練をしてみましょう。今、大地震が発生し、ライフラインが途絶えました。あなたは3日間、自活できるでしょうか?
 食糧については、今すぐ冷蔵庫をのぞいてください。建物さえ潰れなければ、冷蔵庫が非常食倉庫になります。
 「停電で冷蔵庫が使いものにならないのでは…」とお考えの読者もいると思いますが、少しの日数なら常温保存できる食べ物が結構あります。
  • 牛乳:未開封のロングライフ牛乳であれば、常温でも、製造日から2か月は飲めます。
  • チーズ:プロセスチーズの場合は光沢があって、やわらかければ食べられます。
  • パン:カビが生えていなければ食べられます。
  • かまぼこ、ちくわ:季節にもよりますが、常温でも2〜3日は問題なく食べられます。目安として、異臭がしたり、表面に粘り気があると食べられません。
  • 乾燥食品類:湿けていなければ食べられます。
 冷蔵庫以外にも、インスタントラーメン、カップ麺、スナック菓子がある場所も確認しておきましょう。
 なぜなら、これらは、火や水を使わなくても食べられるからです。スナック菓子はもちろんですが、ラーメン類も、お湯を使わずに、そのまま食べても問題はありません。
 しかし「非常持ち出し袋」はいらない…ということではありません。ここに書いた対策は、あくまでも応急的なものです。
 もう一度、阪神・淡路大震災の教訓を思い出して、被災後、自分たちには何が必要なのか、よく考え、日頃から少しずつ準備しておきましょう。

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