2001年1月から省庁再編に伴い、郵政省は郵政事業庁へ、大蔵省は財務省に「再編(正確には名前が変更)」されます。つまり2001年以降に政府印刷部門で印刷される切手や紙幣、国債、政府刊行物などは「財務省印刷局製造」となるわけです。
普通切手やふるさと切手の場合、「大蔵省」時代に発行された切手が、増刷される可能性があります。つまり、増刷された場合、1種類の切手に「大蔵省」と「財務省」の2種類の“印刷所”のものが出てくるわけです。
今後の増刷切手によっては「大蔵省製造」よりも「財務省製造」の印刷枚数が多い場合や、逆の場合が出てきますが、初版発行時でも、増刷でも数百万枚単位で印刷されるため、どちらかが少ない場合でも、希少価値はないと考えられます。
ただし、「大蔵省製造」切手が「財務省製造」で増刷になると、切手の原版が作り替えられることから、切手の色合いに微妙な違いが出てくることも予想され、収集家の研究対象としては面白いコレクションになると思います。
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