ふるさと切手博物館
ふるさと切手博物館へようこそ!!
公開日:1997年8月20日
おまけコーナー■残暑見舞い納涼企画「南極への誘い」
 残暑お見舞い申し上げます。
 エルニーニョ現象の影響で冷夏だとはいうものの、日本の夏は暑いですね。今回は、その暑さをも少しの間だけぶっ飛ばしていただくためにも、南極へご案内いたします。


●南極で切手が発行されていただなんて!!

仏領南極地方の切手・皇帝ペンギンの行進
 南極地域における領土権主張の凍結と科学的調査の自由、平和利用と非軍事化などを盛り込んだ「南極条約」が発効したのは1961年のこと。
 この条約によって南極はどこの国の領土にも属さないことが国際的に決められました。1991年にこの条約の期限が切れましたが、自動的に更新されていますから、今も、南極条約の精神は引き継がれています。
 それなのに…。1994年1月1日に発行されたこの切手、実は「フランス領南極地方」というところから発行されている本物の切手です。
 フランスといえば、本国から遠く離れた「植民地」で核実験をする国際的に悪名高い国です。とうとう南極まで植民地にしたのでしょうか。
 実は「南極地方切手」を発行しているのはフランスだけではないのです。イギリスとオーストラリアでも「南極地方切手」が発行されています。
 もともと南極の基地から差し出される郵便物のために作られた切手だとは思いますが、最近では収集家向けに発行されているのが現状で、3国とも南極の自然や探検家をテーマにした切手が多く発行されています。
 ちなみにここでご紹介した切手の図案は「皇帝ペンギンの行進」です。
 機会があれば、あなたも「南極地方切手」のコレクションを楽しまれてはいかがでしょうか。


●南極に郵便局があっただなんて!!

昭和基地の消印  よくクイズで「50円で葉書が送れる一番遠い所はどこ?」という問題が出題されることあります。
 つい沖縄とか北海道の利尻島などと答えてしまいそうですが、答は南極です。
 郵便物の取り扱いは南極観測隊員のご家族の方々が、遠く南極にいる隊員に差し出す郵便物に限られていますが、実際のところ南極宛の郵便物は東京中央郵便局に保管され、観測船が出航する際に、一緒に運んでもらうシステムになっているようです。
 その返信用に作られた消印が、上の消印なのです。これとは別に南極観測船内に作られた郵便局にも、消印と風景印があるのですが、こちらは、またの機会にご紹介します。
 しかし、普通の消印だけならまだしも、風景印まで作ってしまうところに、郵政省の郵便サービスに対する気合いが感じられます。
 そのうち日本でも「南極地方切手」が発行されるのではないでしょうか。発行されるとすれば「日本領南極地方」ではなく「ふるさと切手南極圏版」でしょうか。(南極に「ふるさと」というのはどうかと思いますが、一度、洒落で発行してほしい切手です)



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