気まぐれ歳時記2000年11月1日
 

あなたの血液型は何型ですか?

 1901年11月14日、オーストリアの大学で助手をしていたランドシュタイナーが「ABO式」血液型を発見しました。
 血液型の存在は17世紀ごろに知られていましたが、それを実証した人はいませんでした。そこでランドシュタイナーは22人の若者の血を採取し、赤血球と血清に分離。そして血清に、血清の採血者とは違う人の赤血球を混ぜたところ、多くの赤血球が固まることを発見しました。
 この実験を繰り返すうちに、人間の「赤血球」には4種類のパターンがあることがわかりました。私たちが普段「血液型」といっているのは、この「赤血球」の型なのです。
 1940年、ランドシュタイナーは「Rh式」という「赤血球」型も発見しました。
 「Rh式」の血液型は「プラス」と「マイナス」の2種類しかありません。しかも日本人の95%が「Rhプラス」型だといわれています。
 ところで、白血球にも血液型があります。
 血液型占いで「白血球」型は絶対に使われませんが、人生を左右するかもしれないのは、赤血球よりも、むしろ「白血球」型です。
 臓器移植で、臓器提供者が見つかりにくい原因のひとつに「白血球」型が合わないことがあげられています。
 たとえば自分の臓器を他人に移植する場合、相手の「赤血球」型が同じでも「白血球」型が違うと移植はできません。
 「白血球」型は親子、兄弟の間でも一致することは、ほとんどなく、それだけ多くの「白血球」型があるのです。
 さらに細かく分類すると人間には400種類以上の「血液型」があるそうです。つまり自分と同じ血液型の人は世界中にいないといっても過言ではないでしょう。

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