ふるさと切手博物館
ふるさと切手博物館へようこそ!!
公開日:1998年11月1日
第10回展示■切手を召し上がれ!

青森県「りんご」

りんご62円りんご80円
 「創世記」によると、エデンの園に住んでいたアダムとイブは禁断の果実を食べたがために、エデンの園を追放され、人類の祖先になったとか。
 この禁断の果実がリンゴだといわれています。また、万有引力の発見にもリンゴが寄与したことは書くまでもない有名な話です。
 人類の進歩を左右したリンゴが日本に伝えられたのは、日本最初の切手が発売された年と同じ1871年のことでした。
 このとき、日本に持ち込まれたリンゴの木は全国各県に配られましたが、青森県以外の木は、病気により全滅してしまいました。
 なぜなら、世界的なリンゴの産地であるスイスのジュネーブ郊外、フランスのリヨン、アメリカのニューヨーク近郊とほぼ同じ緯度に青森県が位置しており、気候的にもリンゴが育ちやすい環境だったのです。
 本格的に栽培されたのは、それから4年後のこと。政府からリンゴの木30本が青森県に支給され、青森県は日本一のリンゴの産地へと発展しました。
りんご100年記念  1975年9月17日には「りんご100年記念」という記念切手まで発行されています。
 なお、この切手に描かれている品種は、左が「ふじ」、右が「王林」、その後ろがリンゴの花です。
 「ふじ」は日本で流通しているリンゴの5割を占める代表的な品種。同じ品種でも栽培方法が少し違う「サンふじ」という品種もあります。また「王林」は福島県が原産地です。
 ほかにも「津軽」「北斗」「金星」「陸奥」「千秋」「世界一」といった品種があります。
 また、リンゴノハナは青森県花にもなっています。(「リンゴノハナ」切手は第6回展示を参照してください)

●上の切手のデータ
意匠=りんご
発売日=62円切手:1989年10月2日
    80円切手:1998年11月13日
発売地域=東北
原画作者=工藤甲人(日本画家)
発行枚数=62円切手:1,200万枚
     80円切手:非公開
備考=80円切手には別途ペーン(10枚シート)が発行されています。

●下の切手のデータ
意匠=リンゴとリンゴの木 (りんご100年記念)
発売日=1975年9月17日
原画作者=東角井良臣 発行枚数=4,000万枚


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