ふるさと切手博物館
ふるさと切手博物館へようこそ!!
公開日:1999年7月1日
おまけコーナー■切手と永田萠の世界
入場券  前回に引き続き「博物館・美術館」巡りの第2弾。
 切手集めや文通に凝っている人なら、白馬に乗った妖精(郵便イメージキャラクター)の絵を一度は見たことがあるはずです。切手になったどころか、一時は郵便局で渡される切手袋にも刷られました。
 あの絵は、若い女性に大変人気があるイラストレーター・永田萠さんが手がけました。今回は切手を展示しているわけではありませんが、永田萠さんの原画を常設展示する美術館が、このほど神戸の異人館街にオープンしたので、ちょっと、のぞいてきました。
82年ふみの日  永田萠さんは1949年兵庫県加西市生まれ、1975年からフリーのイラストレーターになり、絵本の挿し絵や学童用品のパッケージなどのイラストを手がけ、82年から切手の原画も描くようになりました。87年にはボローニャ児童図書展グラフィック賞を受賞。現在、京都をアトリエを置き創作活動を行っています。
 切手を見てもわかる通り、永田さんの特徴とも言える、夢のような世界で戯れる妖精たちを描く繊細な色使いは「カラーインク」と呼ばれる独特の絵の具が使われています。
 「カラーインク」とは、永田さんのコメントによると「透明で軽やか」そして「はかない」絵の具だそうです。事実、色があせやすく、空気中の湿気にも左右されるため、原画は常設展示に向きません。
国際花と緑の博覧会  全国で唯一、原画の常設展示を行う「神戸北野美術館」では、展示を1か月ごとに更新しているそうです(このページよりも更新間隔が早い…)。
 私が訪れた日は「季節の展示」として、浴衣姿の女の子と背景にグラデーションの山車を描く「お祭り」(1985年制作)など夏をイメージした絵が、そして絵本原画のコーナーでは「人魚姫」の絵本原画が展示されていました。
 この美術館では原画だけでなく、実際に永田さんが使っている画材や絵筆のほか、妖精のぬいぐるみやガラス細工などの小物コレクションも展示されています。
 また館内ではオリジナルのレターセット、ポストカードも販売されています。よく手紙を出される方は、切手とのコーディネートも楽しめるので、お薦めです。


神戸北野美術館(異人館ホワイトハウス)
開館時間:9時30分~17時
休館日:毎週第3火曜日
観覧料:大人500円、中高生300円
交通:新幹線・市営地下鉄「新神戸」駅から西へ徒歩約7分。(三宮からは徒歩約15分)
地図

資料・永田萠さんが原画を描いた切手

発売日切手名称(額面)図案
82年7月23日ふみの日(60円)妖精と手紙 ★
83年7月23日ふみの日(60円)妖精からの便り
84年7月23日ふみの日(60円)花と手紙
88年7月23日ふみの日(60円)妖精と手紙
89年6月1日国際花と緑の博覧会寄付金付き切手花気球
90年3月30日国際花と緑の博覧会寄付金付き切手(41円+4円)花と妖精 ★
90年7月23日ふみの日(41円)
ふみの日(62円)
はばたく思い
夢の草原 ※
91年7月23日ふみの日(41円)
ふみの日(62円)
あさがおだより
虹色の地平線 ※
92年7月23日ふみの日小型シート余白部分郵便イメージキャラクター
93年7月23日ふみの日小型シート余白部分郵便イメージキャラクター
94年3月29日普通切手小型シート余白・封緘紙部分「花」「動物」
99年1月26日わたしの愛唱歌シリーズ「四季の歌」四季の妖精たち
99年11月11日ふるさと切手北海道版サンタクロース
00年3月1日ふるさと切手兵庫版「淡路花博」マスコット「ユメハッチ」
明石海峡大橋と妖精
★印はこのページで展示している切手です。
※印は小型シートの余白、「ゆうペーン」の表紙にも原画が印刷されています。
リンク部分は、すでに展示済みの切手です。ご覧になる方はクリックしてください。

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