ふるさと切手博物館
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公開日:1999年7月1日
第14回展示■1999年お薦めの「ふるさと切手」

福井県「恐竜」

恐竜  映画「ジュラシックパーク」がはやった頃、海外で恐竜を描いた切手がたくさん発行されました。しかし、日本ではこの切手が発売されるまで「恐竜」を描く切手はなかったのです。
 切手に描かれている恐竜は左が「イグアノドン」、右は「ドロマエオサウルス」。
 イグアノドンは、全長約9m、体重5tの草食恐竜。1882年、イギリスで初めて化石が発見されて以来、日本など世界20か国で化石が発掘されています。日本では福井県内だけで発掘されていることから「フクイリュウ」という和名がつけられています。
 ドロマエオサウルスは、全長が1.8~3mとやや小柄の肉食恐竜ですが、化石の発見個数が少なく、まだ、よくわかっていません。1990年までは「コエルサウルス」の1種と分類されていました。
 ところで、なぜ、福井県で「恐竜」なのか…とお思いの方もいるでしょう。福井県を中心に分布する「手取層群」は日本でもっとも多くの恐竜化石を発掘し、日本海を挟んだ中国大陸でも同じ種類の化石が採取されていることから「日本列島が大陸と地続きであった証拠」といわれています。
 とりわけ福井県下では国内の恐竜化石の8割を産出していることから、2000年には勝山市に日本初の恐竜博物館がオープンし、「恐竜エキスポふくい」が開催される予定です。
 余談ですが、恐竜の皮膚が発見されていないことから「恐竜の皮膚の色」は、未だ未解明です。切手のような鮮やかの色彩をした恐竜は、まだ想像の域を出ていません。

●この切手のデータ
意匠=(左)=イグアノドン  (右)=ドロマエオサウルス
発売日=1999年2月12日 発売地域=北陸
原画作者=山本匠(イラストレーター) 発行枚数=1,200万枚
備考=別途、ペーン(10枚シート)が40万部発売されています。


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