ふるさと切手博物館
ふるさと切手博物館へようこそ!!
公開日:1998年5月1日
第7回展示■千客万来!!ふるさと切手物産展

新潟県「ヒスイの里と相馬御風」

ヒスイの里と相馬御風  ヒスイは古代から宝飾品として珍重され、首飾りなどに使う勾玉(まがたま)などに加工されていました。
 特に新潟県糸魚川市は世界最古のヒスイの産地といわれ、日本中の遺跡から発掘される装飾品のヒスイは、ほとんど新潟県原産だとされています。
 しかし、古代の宝石・ヒスイが現代人に注目されたのは戦後になってからのことで、50~60年前まで地元の人は原石を漬け物石などに使っていたといいます。
 特に糸魚川市内を流れる小滝川では原石がごろごろとしていたそうです。なお、1956年から国の天然記念物に指定され、ヒスイの採取は禁止されています。

 ところで、この切手に描かれている人物・相馬御風(そうま・ぎょふう)はヒスイとは何の関係もありません。
 ヒスイと同じく糸魚川市出身の作曲家で、切手に引用されている童謡「春よ来い」のほか、早稲田大学の校歌などの作詞を手がけたことでも知られています。

[2009年5月6日追記]
 「相馬御風」とヒスイの関連について無関係と記しましたが、当サイトの訪問者よりご指摘があり、堀秀道著『楽しい鉱物学』草思社刊によると、相馬御風は勾玉ののヒスイの産地を新潟県と踏んで、人を雇ってヒスイを発見したことがあるそうです。ただ、ヒスイの発見を考古学者に伝えることなく、生涯沈黙を守り通したとのことです。
 ご指摘いただきましたtio様、ありがとうございました。

●この切手のデータ
意匠=相馬御風の肖像と勾玉と歌詞
発売日=1995年5月1日 発売地域=信越
原画作者=大口昭治 発行枚数=530万枚
備考=別途、ペーン(10枚シート)が27万部発行されています。


<< 逆順  ふるさと切手博物館  順路 >>