阪神春日野道駅のこと

2004年9月22日

昨日、Yahoo!のトップページにあるトピックスで「日本一狭いホーム、24日でお別れ」という項目を見つけた。ひょっとしてこれは…やはりそうだった。阪神春日野道駅ではないか。しかも写真つき。思わず郷愁に浸ってしまった。

私は「阪急」の春日野道駅の近くに30年ほど住んでいたが、阪神電車でしか行けないところ(例えば今はなき深江の新神戸大プールとか甲子園とか)は阪神春日野道駅から電車に乗って出かけていた。当時住んでいた家からだと阪神電車の場合、三宮駅へ行くのと時間的には変らなかったが、どういうわけか阪神春日野道駅をよく利用していた。

あの独特の薄暗い雰囲気、人がすれ違ったら線路に落ちそうなほどの恐ろしく狭いホーム。地下にある駅なのに電車が接近するとカンカンカンと鳴り響く踏み切りの音。まさに恐怖の世界である。ただ、どういうわけか、私は子供の頃からこの駅の雰囲気が好きだった。

十数年程前、当時のバイト先の女の子と雑談で、この駅が話題になったことがある。この駅の存在について「ほんとにそんな駅があるんですか~ぁ」など言うばかりで信じてもらえなかった。それもそのはず、彼女たちはJRで明石から神戸へ通っていたので、阪神春日野道駅を知るわけがないのだ。百聞は見にしかず。「スカート厳禁、歩きやすい靴で来るように」の注意のもと、彼女たちを阪神春日野道駅へ誘った。その理由は駅に着いて納得していただいた。まずあの狭い地下ホーム。電車が通過するとき、ものすごい突風が吹き付ける。下手をしたらその突風で反対側の線路に落ちてしまうかもしれない。そして、ホームと改札口をつなぐ階段は急な上に、電車の通過に関係なく常に強い風が吹いている。これは地下との気圧の違いで吹いているのだろう。とにかく婦女子には過酷な環境なのだ。

彼女たちは駅にはそれなりを衝撃を受けたみたいだが、この駅の周辺の雰囲気に感動したようである。当時、この駅の南側は工業地帯であったが、北側は春日野商店街が連なる。500mほど行くと阪急春日野道駅がある。この時は春日野商店街ではなく大安亭市場へ案内したような気がする。震災前ではあったが春日野商店街は人通りが少なく、廃れいく商店街そのものだったが、大安亭市場は活気に満ち溢れていた。

沖縄へ移住する前日、預金口座の解約のために、春日野商店街の中にあった銀行へ行ったのだが、商店街はさらに衰退しているように見えた。今はどうなっているのだろうか。昨日、ネットで見た写真を見ると「島式」ホームの両側に新しいホームが写っていた。

夜、夢に出てきそうな駅のホームも9月24日をもってお役御免となるそうだ。

# 自宅のパソコンが突然、逝っちゃいました。
# メールもなくなってしまいました。
# 最近、私へメールを送られた方で、返事を要するメールがありましたら、
# お手数をおかけしますが、もう一度、再送信をお願いします。

投稿者 菊地 馨 : 13:05 | コメント (0) | トラックバック(1)

魅惑の一億円札

2005年2月 7日

今月、神戸の親友より震災10周年資料などに紛れて面白いものが送られてきた。それを見た途端、あまりの懐かしさに思わず望郷の念が沸々とおこってきてしまった。それは「一億円札」である。

ichioku.jpg最近、偽札やら盗んだお札を捨てるなどといったお金にまつわる事件が相次いでいるが、神戸の一般庶民の間では古くからこの「一億円札」を家に飾るという奇っ怪な風習がある。この一億円札の大きさは縦16cm、横34cmの大きな物で、かつては生田神社へ初詣に行くと参道で無料で配られていたものであり、それゆえに縁起物とされていた。ちなみに、この一億円札を作っているのは生田神社にほど近い神戸サウナ。つまり、一万円札に似せたサウナ屋の広告チラシなのだ。ただ、あまりにも立派に偽造…ぃゃぃゃ、精巧に作られているため、まことしやかに金運がつくと言われ、神戸では家や店の壁に飾る人が多い。私の実家でも震災当時まで住んでいた家では聖徳太子時代の一億円札が長いあいだ、飾られていた。金運はどうだったかは、ご想像にお任せするとして、この一億円札、飾るときは普通に飾るのではなく逆さまに飾るのが流儀とされている。理由はよくわからないが、普通に飾ると金運が逃げていくそうだ。せっかく送っていただいたので、早速、私の部屋にも貼ってみることにした。

そういえば昨日の新聞で一万円札を撮影して作られた簡易保険のポスターが通貨偽造にあたるのではないかという記事が出ていたのだが、この一億円札は大丈夫なのだろうか。実は裏面も精巧に作られていて、すかしの部分にサウナの地図や営業時間が刷り込まれているのだが…。

投稿者 菊地 馨 : 21:26 | コメント (0) | トラックバック(0)

トラックバック

このカテゴリーのトラックバックURL
http://cgi.kazamidori.net/mt/mt-tb.cgi/127