阪神大震災・神戸からの報告書

1995年3月 3日

阪神大震災・神戸からの報告書 1995年1月17日午前5時46分。悪夢は起こった。成人の日の連休明けのこの日。本来なら、そろそろお正月のお屠蘇気分も抜けて、仕事に、学校に…家庭は動き出すはずであった。
 その躍動を打ち消すかのごとく、目覚め直前。これまで経験したこともない大地の鼓動が人びとを、そして町を襲った。
 約30秒間の大地の鼓動は一瞬にして5千余人の命を奪い、8万もの住居を破壊し、都市を壊滅させた。
 これは神戸市中央区で被災した私が生き残った被災者の立場で記録した「阪神大震災」である。

(本書「まえがき」から)

あの瞬間、私は中央区国香通(世界に「震度7」の恐怖映像を発信したNHK神戸放送局より東1kmの地点)に住んでいた。本書はその瞬間から約3週間の我が家の生活と取材記録をまとめた。ちなみに、この本が神戸の書店店頭にならんだ95年2月25日時点。まだ、我が家には都市ガスが通っていなかった。

本書の後半は「震度5」の京都で、その瞬間、入院していたイラスト担当者が記録した院内でのパニック、混乱のレポートや兵庫区で被災し負傷したお婆さんを探すため、地震直後、京都から神戸へ一昼夜かけて探しに来た小学生の作文も掲載しています。

さらに机上の空論ではない「私家版・地震対策マニュアル」は、いままでの防災意識を覆すものとして、テレビや雑誌で大きく取り上げられました。あの『mono』(モノマガジン95年4月16日号)でも「防災に役立つ本」として取り上げられました。

たとえば防災袋に「使い捨てカメラ」を入れてほしい理由とは…詳しくは本書をお読みください。

また地震直後に被災地で活躍したメディア「貼り紙」を中心に写真、図版約50点を収録しています。

書籍のデータ