ふるさと切手博物館
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公開日:1999年7月1日
第14回展示■1999年お薦めの「ふるさと切手」
 これまでのふるさと切手発行施策の変更で、今年は、なんと61件のふるさと切手が発行され、なおかつ、1件につき数種類の切手が発売されるようになりました。
 すでに6月末現在で57種類(新規発行と額面変更)の切手が発行され、このペースではふるさと切手だけで年間100種類を超えることはほぼ確実となってきました。
 利用者からすると切手に「選択の幅」が広がったことになりますが、これだけ発行されているにもかかわらず、今年、発売されない県が7県もあるなど、郵政省の切手発行政策に疑問も感じます。赤字の郵政事業の中にあって、ふるさと切手の売上高だけは年々増加しており、ここにきて郵政事業の赤字解消の切り札になっている感があります。
 たとえば「好評につき額面を変更して発行」の例があるにも関わらず、過去に一度「ふるさと切手」になったのに、似たような題材で新しいデザインの切手を発行したり、1種類の絵を2枚の切手に分割して発行するなどの粗製濫造が目立ちます。
 また、似たような題材でも絵柄で「シリーズ」としての統一性の欠くものがあります。たとえば「本四架橋」は「大鳴門橋」「瀬戸大橋」「明石海峡大橋」「しまなみ海道」すべてが「ふるさと切手」になりましたが、「瀬戸大橋」と「明石海峡大橋」のデザインは他の「本四架橋」切手と全く異なったものとなっています。

 しかし、悪い点ばかりではありません。これまで記念切手にも登場しなかった斬新なものが切手に登場したり、これまでの「ふるさと切手」を踏襲した郷土色豊かな切手も依然として発行されています。
 今回は、私の独断と偏見で選ぶ99年上半期、おすすめの「ふるさと切手」を展示します。


企画展 1999年お薦めの「ふるさと切手」
福井県「恐竜」
長野県「東大木曽観測所と御嶽山」
富山県「ホタルイカ」
岡山県「倉敷美観地区」

おまけコーナー
切手と永田萠の世界
 
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